Go for and back to 70's

70年代の若かりし頃に帰る心持ちで先の70を目指す

2013-03-03-Sun-23:12

Stay at home...ミネソタの想い出

北海道では大荒れの天気・猛吹雪・地吹雪で8人もの死者が出た模様。北国の冬は厳しい。冬も穏やかな気候の南日本とは大違いだ。北海道とは比べ物にならないが、神戸も昨日から再び寒くなった。

少し喉がイガイガするのと気温の変化で体がだるいので予定していた篠山マラソン応援と孫の初節句のお祝いにも行かず、一人マンションでのんびりしている日曜日です。

北海道の吹雪で思い出したミネソタの生活を少し書きます。

子供たちが小さい頃、下の娘が赤ちゃん、長男が小学1年生の時にアメリカはミネソタ州の片田舎で2年間住んだ。ミネソタ州は北の州境をカナダ、東は五大湖のシュペリアル湖に面しており、冬は寒気がアラスカ〜カナダ方面から降りてくるので相当寒い。11月から4月頃までの6ヶ月間は冬である。日本と違って降雪量は少ないが(私が滞在していたときでも50cm位の雪だった)気温が低いので一度降った雪は春まで溶けない。冬の気温は常にマイナスでひどい時は−40〜60℃まで下がる。もちろん、そういう時は外に出ないが、−20℃くらいまでは子供たちも外にでる。雪が降ってる時は暖かく感じて散歩に出るほどである。

ブリザード(吹雪)になりそうな時は息子の小学校から迎えに来いと連絡がある。急いで車で迎えに行かねばならない。吹雪になると凄まじい勢いで前が見えなくなるのだ。冬の間、車には毛布、保存食、ろうそくなど積んでいる。途中で動けなくなった時のためだ。

湖は凍り、凍り付いた湖の上にパウダースノーが降り注ぐのでその上でクロスカントリースキーが出来るし、あるいは凍った湖の上に道路標識を立てて車が通れるようにし、湖の上に小さな小屋を建て、小屋の中に穴を掘りアイスフィッシングを楽しむことも出来る。

私たち家族がミネソタに引っ越したのは冬のまっただ中、1990年の1月であった。当時、娘は生後3ヶ月息子は7歳だった。アメリカ生活は2度目だったので言葉の壁はなかったが、赤ちゃんを連れての生活は最初は大変だった。

夫は仕事にさっさと出かけるし、息子は英語が出来たので、現地の小学校にすぐに慣れて毎朝出かけたので、私と赤ちゃんだけが家に取り残されたのだ。外は激寒の世界なので食料品の買い出しなど大変だからと夫が仕事帰りにしてくれていた。会話する相手もいず、訪ねてくる人もなく、電話する相手もいず、自分では気づかないうちにうつになっていたようだ。授乳中だったので夜中もまだ起きていたし、今思えばマタニティーブルーだったのだろう。だんだん気分のアップダウンが激しくなり、ちょっとしたことですぐに悲しくなったりした。

引っ越して1ヶ月ほど経った時、日本に1年住んだことがある夫の同僚の奥さん,名前はFaithさん(ソーシャルワーカー)が訪ねてきてくれて、彼女が直接私に英語で『ここの生活はどうか、大丈夫か?』と声をかけてくれたのだ。その途端、私の目から予期せぬ涙がポロポロこぼれたのだ。

しばらく彼女といろいろ話すと、彼女は『それはキャビンフィーバーだ』と言い、とにかく外に出るようにと勧めてくれた。キャビンフィーバーとは船乗りが長い航海でなる病気のことらしい。それからすぐに娘と私の外出用のアウターを買い、スーパーへは自分で車を運転して行くようにした。娘をチャイルドシートに座らせ寒い中でも連れて出た。Faithさんには買い物に連れてってもらったり、家族で北の湖の別荘に招待してくれたりとほんとにお世話になった。

そんな状態でのミネソタ生活スタートだったが、2回目の冬は随分慣れ、クロスカントリースキーを楽しんだり、外に出れない時は大きなスポーツジムでインドアスポーツを楽しんだりした。生活が楽しくなった3回目の冬には帰国せねばならなかった。

雪が降ると家の前の道路は除雪車が入って雪をどけてくれるのだが、玄関までの通路とガレージの前は自分で雪かきをしなければならない。左隣りに住んでいる北欧系の老夫婦が雪かきが大変そうだったので夫が時々手伝ってあげた。

その度に、さすが、アメリカ人やなーと思ったことは、そのおじいさんが夫に"Hey, boy, How much did I owe you?" いくら払えばよいか?と聞いてくることだった。その度に夫が、お金はいらないよ、と言っていた。

それから老婦人はクリスマスに必ずクッキーを焼いて持ってきてくれた。そして、私たちが帰国するのを知った時にはお土産を持って来てくれ、おじいさんは「寂しいから見送りはしない」と言い、我々が日本に帰る当日には隣りの家の窓からひっそりと送ってくれたのであった。

冬は寒かったが人々の心の暖かさ♡を感じた2年間だった。

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COMMENT

2013-03-04-Mon-23:35

所望に応えて頂き、又書きにくいことまで記事にして
頂きありがとうございます。
2月末にワシントンに行った時、寒い冬にはポトマック川が
氷結する、と聞いてこんな大きい川でも凍るほどそんなに
サブイんやー、と思った記憶が。
気持ちが沈みがちな時やストレス発散には、やっぱり
外に出るに限る!ですね。 『キャビンフィーバー』初めて
知りました。また一つ賢くなってしまいましたがなぁ(笑)
2013-03-05-Tue-11:17

男前

めちゃドラマチックですね!
でもいつまでも生き生きされている山下さんはいつも輝いておられます!!
そうケイデンスも60回転でいいと思います!!

2013-03-05-Tue-13:44

Re: タイトルなし

リュウさん、こんにちは!

ミネソタ州は結構広くてドイツ人の方からミネソタ州の広さは旧西ドイツと同じくらいだと聞きました。私が住んでいた所は州の中でも南部の方だったのですが、緯度でいうと、北海道の旭川と同じだったから寒いはずですよね。
キャビンフィーバー、私もその時初めて聞きました。上手く言うもんだと感心したものです。
篠山マラソン、お疲れさまでした。
私も頑張らなきゃ!
2013-03-05-Tue-13:51

Re: 男前

ますやんさん、コメントありがとうございます!

人生長くなるといろんなドラマがありますね。折々楽しんでいきたいですねw
ケイデンス60回転ですか?もうすぐ 61回転になりますが(笑)
今後ともよろしくご指導のほどお願いいたします。

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